獣医になるには?

2月になり、獣医師国家試験があることを思い出しました。

URAKOMEが受験したのはもう昔のこと。無事合格して獣医師免許を手にしたときは感慨深かったのを覚えています。

親戚の小学生に聞いても、獣医はいまだに将来なりたい人気の職業のようですね。

本稿では獣医になる手順となった後の進路についてざっくり書いていきたいと思います。

 

 

<本稿の要点>

・獣医になるのは年間約1,000人

・日本の獣医大学は17校。私立の学費は6年間で1,200万以上!?

・卒業後の進路はさまざま

 

 

 

獣医になるのは年間約1,000人

獣医になるためには、

1.   獣医学科を卒業し、国家試験受験資格を得る

2.  獣医師国家試験に合格する(+その後の手続き)

を達成することです。

 

獣医学科は6年制ですので、浪人せず留年せず最速で獣医なれるのは24歳です。

大学や学年にもよりますが、概して国立は現役率が高く、私立は1〜2浪(多浪もちらほら)率が高いように見えます。

現在は、国立11大学(北海道大、帯広畜産大、岩手大、東京大、東京農工大、岐阜大、大阪府立大、鳥取大、山口大、宮崎大、鹿児島大)・私立6大学(酪農大、北里大、麻布大、日獣大、日大、岡山理科大)の計17大学に獣医学科が設置されています。

毎年概ね1,000名が国家試験に合格し、獣医師になります。今後、岡山理科大加計学園)の学生が卒業するころになるともう少し増えるでしょう。

 

人のお医者さん(医学部)は毎年概ね9,000名おられるということですから、9分の1ということで絶対数としては少ないことになります。

 

 

日本の獣医大学は17校。私立の学費は6年間で1,200万以上!?

獣医学科がある大学は上記の通りですが、学費については国公立大と私立大で大きく異なります。

国公立大は入学金が¥300,000、年間学費が¥500,000となっており、6年間で計350万円ほどになります。

一方、私立大学は大学によって異なるのですが、概ね年間学費が200万〜280万となっており、6年間で計1,200万〜1400万ほどになります。

生活費は都市圏と田舎で異なるかとは思いますが、学費のみで言えば私立大では4倍くらい高額ということになります。

 

 

卒業後の進路はさまざま

伴侶動物獣医師、産業動物獣医師、公務員(地方、国家)、民間企業、進学、登山家(!)などである。

伴侶動物獣医師:伴侶動物、すなわち犬猫をはじめとしたいわゆるペットを診療する獣医師です。動物病院に就職し、研鑽を積むことになります。個人病院が多いですが、最近は企業化したグループ病院もあります。

産業動物獣医師:家畜(主に牛、馬、豚等)を診療する獣医師です。農業共済組合連合会(NOSAI)というところに就職される方が多いように思います。産業動物という括りではないですが、日本中央競馬会JRA)に入会されて馬に関するお仕事をされている方もおられます。

公務員(地方):各地方自治体の公務員です。獣医師枠で入る場合とそうで無い場合で職務は異なります。獣医枠の場合、家畜保健衛生所で衛生管理や病気の検査診断などを行う、保健所で食品衛生監視員や環境衛生監視員などを行う、食肉衛生検査所で食肉、食鳥肉の安全性を検査しています。

公務員(国家):獣医師を管轄しているのは農林水産省です。農水省への就職が一番多いように思います。次に厚生労働省。その他、環境省経済産業省に勤められている方もいます。それぞれの省庁で行政に関わる仕事をされています。

民間企業:本当に様々です(笑)製薬会社、ワクチン会社に勤められる方が多いように思いますが、ペットビジネス(動物の保険で有名なアニコム)関連の業種で勤められている方もいます。URAKOMEの知っている中ではマスコミ、金融、コンサル関連の業種に就いた方もいます。

進学獣医学部を卒業した後に、大学院博士課程に進学(3〜4年)して研究を行います。その後は大学や研究所で勤めるほか、上記のようなところに就職される方もいます。ちなみに、URAKOMEはこの道を行ってしまいました(苦笑)

登山家、プロスキーヤー三浦雄一郎さんです!(笑)

 

どの道に進むのがいいのか?

 

自分のしたいことをするのがいいと思います!

獣医師免許があれば程度の差はあれども食いっぱぐれません、一応。

給料の多寡で考えると、サラリーマンでは大した給料にはなりません。

ですが、開業して事業主になれば実力次第で青天井です。

その辺りはまた別の記事で考察していきたいと思います。

 

 

それでは。

Merci.